安全5S診断の取り組み
毎年1回、本体工場、グループ企業の安全5S診断を行っている。診断にあたってのポイントは、@「安全5S診断チェックシート」を作成して、診断項目をリストアップし、定量的に評価点を出す、Aその年の重点課題を設定する、B診断側の診断長、メンバーが診断先によって変わる場合には、診断メンバー間で事前に診断基準を共有化する、などが考えれらる。
安全5S診断チェックシートには、どのような診断項目が必要だろうか。大きな項目として、@巻き込まれ防止、A日常5S状態、B安全通路、Cリフト作業、D保護具、E受配電設備、などがあげられる。個々の診断項目と評価ポイントを考えてみよう。
@巻き込まれ防止については、回転機器の巻き込まれ防止のために保護カバー等の� ��置がとられているか、もし措置がとられていなければ、今後の改善計画があるかどうか。
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A日常5S状態についてはいくつかある。工具の管理状態では、置場表示・員数表示・使用中表示がるか、切傷しやすい刃物の物入れがあるか。清掃用具の管理状態でも置場表示・管理者表示・員数表示があるか。汚れ、洩れ、コボレの有無では、通路・配管接続口等に放置されていないか。産業廃棄物の管理では、置場表示・分別回収要領表示があるか、マニュフェストで廃棄処分管理されているか。
B安全通路については、安全通路・作業エリア・リフト作業エリアの区分表示があるか、通路に障害物を置いてないか、原材料・半製品・製品の定位置表示があるか、容器ボンベの転倒防止処置(チェーン2本掛け)がされているか、階段の両側に手摺があり、滑 り止め処置がされているか。
Cリフト作業については、始業前・月例・年次点検が実施されているか、作業エリアと通路区分のバリケードを設置しているか、床表示による注意喚起をしているか、バック時の警報音が鳴るよう設置されているか。
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D保護具については、安全ヘルメット・安全靴・面体・保護めがね・溶接眼鏡・皮手袋・安全ベルトなどが定期点検されているか、着用基準が明確になっているか、実作業時に決められたとおり着用しているか。
E受配電設備については、設備内の天井・床に小動物の侵入するような損傷がないか、関係者以外立入禁止表示があるか、盤内の遮断器・ノーフューズブレーカー(NFB)に行先表示があるか、個々の機器整備時にはご操作禁止のためのキーロック手続き・施錠があり、現場表示されているか。
Fその他としては、ホイスト・チェーンブロック・ワイヤに破損がなく月次・年次点検がされているか、作業環境が法令通りに維持管理されてい� ��か、新人・転入者へのMSDS教育が実施され記録されているか。
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評価点のつけ方には工場・職場の規模に応じて考えたい。例えば、不具合がなければ基準点(3点)とする。個々の5S状態が良好で、他職場・他工場へ水平展開したい工夫・改善事項が見られれば、加点(+1点、+2点)する。個々の評価ポイントで問題があれば減点(−1、−3点)する。その際評価ポイント項目に該当するか選択するので、評価点合計={個々の評価点の合計/(項目×3点)}×100 の計算式で自動計算して相互評価できるようにするとよいだろう。さらに総合評価として、さらに顕著な工夫・改善を実施しているならば、絶対数値で加点してもよいだろう。
安全5S診断のスケジュールでは、規模の大きな職場単位が多くある工場では1日かかり、小さければ半日で診断できるだろう。
当日の時間割としては、以下のように進められる。@被診断側から、前回5S診断時の指摘事項に対する改善結果の報告を受ける、今年取り組んでいる5S活動で特にPRしたい事項の説明を受ける。A次に現場に出て診断する。今回指摘したい事項については、その場で都度問題点を述べ、現状のままになっている根拠を確認しておく。B現場から戻ったならば、診断側だけで集合し、安全5S診断チェックシートに各々指摘事項、良い事項を記述し、評価点を記入する。Cその後被診断側も集合してもらい、プロジェクターでチェックシートを映し、診断結果を� ��明して、見解の行き違いがないか確認しあう。
安全5S活動は、"見える化"活動の一つとして、現場の問題点・課題を明らかにすることにかかわっている。また、改善結果からまわりまわって生産性向上に寄与する。
顕著に改善した工場・職場には、安全大会で表彰する。さらに会社全体の活動を活発化していくことができるだろう。
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