武道とパワートレーニング
その35(2010)
後輩の小井くんがお店に遊びに来ました。
6月より新極真空手の小井道場が品川でオープンします。
品川駅港南口シティタワー2階です。
落ち着いた小井師範代がやさしく教えてくれます。
土曜日だけの社会人コースもありますのでお勧めです。
新極真空手品川小井道場HP
背中の筋肉はヒットマッスルと呼ばれ、パンチ力を生む筋肉です。
一般にパンチには引く力の背中より、押す力の肩や腕の力が大事と思われがちです。
しかしハーンズやハグラーなどのハードヒッターは例外なく逆三角形の
すごい背中をしてます。
小井君はこのしくみを
「パンチは回転運動で体重を乗せる。
引き手を引っ張る背中が強い人は力強い回転で体重を乗せられるためパンチが強い」
と説明してくれました。
私も今晩はアームレスリングで背中を鍛えてきます。
映画"Pulling John"を見ました。
この映画は既に一部youtubeなどでも流れているので皆様ご存知でしょうが
伝説のアームレスラー、ジョン・ブルザンクを中心とするアームレスリング映画です。
無敗のチャンピオンのジョンを中心にライバルのトラビスとボエボダの三つ巴で
ストーリーが展開します。
チャンピオンの余裕を持つジョン、静かなロシアンチャレンジャーのボエボダ、
挑発的なトラビスと役者が揃います。
この映画はジョンが主役なんですが、ボエボダの強さが強調された内容になってました。
3人がかりで腕相撲したり、大人の男をアップに片手で持ち上げたりします。
100kgを越える体重でもフラッグや片手懸垂が軽々なのが驚きです。
片手懸垂用になぜかケトルベルが帯で吊ってあるのがおもしろい。
最後にボエボダに負けてしまいます。
ボエボダ選手はボブスレーでもオリンピック二大会連続銀メダルですからその身体能力は恐るべしです。
アームレスラーのみならず一般のトレーニング好きな方にもお勧めの映画です。
健康人2010肥満の目標
映画の中でリー・プリーストが出てました。
アームレスラーの腕もすごいけどボディビルダーの腕もすさまじい。
アームレスラーは腕、背中、肩は発達しているけど見た目がわりとスリムでかっこいいですね。
ベンチプレスやスクワットが強くなるとドラム缶みたいな体になるからなー。
これは空手体型と柔道体型の違いともちょっと似ています。
今日は廣戸道場の先生が来店され、私は爪先、内側重心なので
人差指側に力が入るタイプであることを再認識しました。
パワーリフティングは重心別フォームが研究されてますが
アームレスリングには適用されてません。
人によって人差指側で吊るのが得意な人と、小指側で噛む� �が得意な人がいるのでしょうね。
足の使い方なども重心別で研究してみたいです。
握力王の新沼さんはSEなのでパソコン関連を見て頂きました。
そしてお仕事の合間にアームレスリングの研究。
新沼さんは鍛え方も普通じゃないんだけど、筋肉の付き方も普通じゃないんだな。
だいぶ減量されたようで上腕二頭筋もその名の通り、長頭と短頭に分かれてます。
中指を引っ掛けた指相撲って知ってます?
昔北欧の巨人にこの指相撲でひねられました。
台がなくても簡単に力比べができます。
広尾のちゃんこ料理の玉海力に行きました。
玉海力さんとお顔がそっくりのお母さんが出迎� ��てくれます。
アームレスリング道場で練習している方は指導者からフォームを教わるので
大丈夫ですが、学校や職場などで腕相撲をする方は怪我にご注意下さい。
下の動画のように顔が外側を向いて、頭と腕が離れて無理に力を入れると上腕骨が折れます。
しかし腕が折れるのは嫌な音ですねー。
一般的には前腕が折れるように思いますが、ねじる力がかかるのは上腕です。
上腕骨は折れると大概手術になってしまい、リハビリも大変です。
私はアームレスリングのフォームなどまだまだ研究中でこの場で云々書くことはありません。
しかし一般の方の怪我は防ぎたいのでアームレスリング道場に行くと最初に教わる
「目線は拳」
だけ覚えておいて下さい。
アームレスリング骨折動画
アームレスリングには丈夫な腱や骨が必要です。
それにはグルコサミンやカルシウムが有効です。
お客様から「グルコサミンを飲み始めてから爪が伸びるのが異常に早い。髪の伸びも早いぞ」
とおもしろいコメントを頂きました。
重大な病気の患者の急性の痛みのサービス
筋力トレーニング器具は大きく分けて次の5タイプがあります。
1 重力を利用したウエイトトレーニング器具
2 油圧や空気圧を利用したトレーニングマシン
3 鋼材のバネを利用したスプリング系トレーニング器具
4 ゴムの伸縮力を利用したトレーニングチューブ
5 トレーニーの体重を利用したボディウエイト(自重)トレーニング器具
一番一般的なウエイトトレーニング器具は重量を利用しているため
重りを動かし始める時が一番重たくなります。
その逆なのがトレーニングチューブです。
� �レーニングチューブはゴムが伸びるにつれ負荷が強くなり、
最後の負荷が一番強くなります。
このためウエイトトレーニングとチューブトレーニングでは
同じ動きのトレーニングでも体に効き方が違って感じます。
ウエイトトレーニングでは動きの中間当たりで力が出にくい
「スティッキングポイント」と呼ばれるポイントがあります。
最後がきつくなるチューブトレーニングを行うと
そのスティッキングポイントの克服ができることがあります。
チューブトレーニングを行うとウエイトトレーニングの重量が伸びるのは
この当たりに理由があるようです。
このようにウエイトトレーニングとチューブトレーニングをコンビで使うと
同じ箇所の筋肉や関節をまんべんなく鍛えてくれます。
関節の弱点がなくなるので筋力も出るし、怪我もしにくくなるのでしょう。
幸いなことに現在は昔に比べて様々なトレーニング器具を入手することが可能です。
私も怪我なく強くなるために色々な器具を使用してトレーニングしてみます。
帯でのトレーニングの重りにはケトルベルが便利です。
プレートホルダーも細かく調整できるのですが、
ケトルベルが何種類かあると手軽に重量を変えてトレーニングできます。
トレーニングはアイデア次第です。
せっかく手に入れたトレーニング器具はできるだけ有効活用してあげたいですね。
黒い爆弾たち。
ケトルベルは32kgから48kgまであると大抵の運動はできます。
金井チャンピオンのDVDにも出てくるサムアップカール。
親指は一番太いのですが五本の指の中で一番怪我をしやすいのでご注意下さい。
マートルビーチのスポーツの痛みManagmentの医師
アームレスリングでは背中、肩、肘、手首への力のラインが出来ると力が出ます。
しかしこれは道場を見渡すとほとんどの人が出来てます。
できてないのは私だけのようです(苦笑)
今までは四指側に意識が行き過ぎてました。
井上チャンピオンにも「親指が寝ないように」
とアドバイス頂きました。
廣戸道場の先生にも「イザキさんは小指側より人差指側がパワーライン」
とアドバイス頂きました。
私は昔親指一本指立て伏せなどを行ったせいかピンチ力などの親指は力が出ます。
意識一つで力の出方が変わる人間の体はおもしろいですね。
古本� �買った柔道の山下選手の本の中でケトルベルで鍛えている写真を発見。
ロシアにも柔道やサンボで優秀な選手が多いのでケトルベルが伝わったのでしょう。
「ケトルベルとダンベルはどっちが良いのですか」
この質問はよく聞かれます。
これは用途に合わせて使用するものなのでどちらが良いとは言えません。
ただケトルベルは重りに取っ手が付いているので振り回す全身運動には向いてます。
またケトルベルは1つでも運動しやすいので室内でも場所を取らずにトレーニングできますね。
アームレスリングは実戦練習が一番大事ですが、
バーベルやケトルベルなどで体を作るのも重要なんでしょうね。
ケトルベルのような全身運動は下半身も鍛えられます。
下半身が大きくなると上 半身も発達します。
山下選手の本では「外国人にパワーだけで勝つのはなかなか難しい。
でも最低相手の80%のパワーがあれば技で勝つことも可能だ」
とあります。
芦原先生は「体重は最低70kgあれば100kg越す相手も負かすことができる」
と言ってました。
私が空手をやっていた頃は体重78kgでしたが
「もう少し体重が欲しいな」と感じてました。
柔道に於いては体重が85kgの頃は体重130kgでベンチプレス200kg上げるような
巨漢には正直力負けしてました。
しかし体重が100kgになると体重130kgの相手でもそれほど力負けしません。
柔道の組手争いにはベンチプレスの力よりアームレスリングの力の方が役に立ちそうです。
柔道では100-110kgが一番強いと言われますね。
総合格 闘技のチャンピオンのヒョードルも体重105kgくらいです。
でもレスナーは120kg以上ありそうだな。
私も同じ100kgでももう少し動ける100kgを目指したいです。
怪我
最近お客様から怪我の相談を多く受けます。
筋力トレーニングに関してはどうも皆様やりすぎの感があります。
スポーツのテクニック習得の練習は毎日やってもやりすぎはありません。
しかし以前にも書きましたが筋力アップはトレーニングによって傷付いた
筋肉が以前より超回復することによって得られます。
筋肉が回復する以前にまたトレーニングで傷付けると、
当然ながらダメージが重なり、痛みや怪我が発生します。
筋肉だけでなく腱や関節まで損傷するとなかなか治りません。
実際ダンベルやグリッパーでも練習量を減らして筋力が伸びる方が多いです。
日本ではいまだに根性論が多いですね。
トレーニングでも「毎日100セットやっている」なんて人がいて驚きます。
皆さん真面目ですねー。
私も学生時代までは根性論に洗脳されてました。
昔、極真空手の世界大会を見に行きました。
すると毎日6時間も稽古している日本人が週3回しか練習してない
外国人の電器屋さんにKOされたりするのを見ました。
その外国人に話を聞くと「俺はカラテを愛し� �る。毎回楽しく練習してるぞ」
と言うのです。
彼の指導者も良いのでしょうが、楽しく練習している人は伸びますね。
もちろんトレーニングには根性も必要ですが要は結果なので
バランスよくトレーニングする必要があります。
たまに根性があるのは日本人だけだと思っている人がいますが
外国に行っても命知らずのガッツマンはいるものです。
筋力トレーニング研究の本を色々読むと超回復ピークの平均的日数は
トレーニング後7日前後が多いそうです。
また筋肉の超回復は7日後もゆるやかながら14日まで続くそうです。
もちろん筋力アスリートのチャンピオンクラスの人は人並み外れた回復力を持ち
毎日トレーニングしても筋力を伸ばす人がいます。
しかし一般人が� ��れを真似ても疲労がたまって故障するだけです。
私は年齢が40を越えていることもありケトルベルやダンベルは週一回で充分筋力が伸びます。
ハンドグリッパーは週一回では感覚を忘れるようで、週二回が良いようです。
アームレスリングは相手があるので自分のペースだけではトレーニングできないので
隔週で行うと肘の痛みも回復します。
(アームレスリングのテクニックの部分は毎週練習したいくらいですが)
練習量が多いと精神的に安心しがちです。
また練習量を減らすのは勇気がいります。
しかし順調な成長のためには自分自身の最適なトレーニング量と頻度を
増減しながら見つけるのがカギだと思います。
皆様の怪我のない順調な成長を願っております。
なんて� ��いながら私もつい毎日のようにダンベル触っちゃうんだよね。
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